スプール内部のベアリングも定期的にメンテや交換を!

HEDGEHOG STUDIOのtomosukeです。

今回は、自分の17コンプレックスCI4+が前回の釣行で水没しフルオーバーホールすることになりましたのでそれに絡めた内容でスプール内部のベアリングメンテナンスに関して少し書かせてもらおうと思います。




スプール内部のベアリングと言いますと弊社のベアリングキットではダイワ製スピニングリール用キットに含まれることも多くおなじみの交換部位です。

そもそも、弊社のベアリングキットは本来ベアリングが入れられる位置にプラスチックカラーが入っていた場合、そのプラスチックカラーをベアリングに交換することで回転性能などを底上げしよう、という趣旨の商品になります。




ダイワ製スピニングリールにはこういった構造のスピニングリールが多くラインナップされているため弊社もキットを用意することが出来、シマノ製スピニングリールでも15ストラディックなどが代表例ですが、スプールシャフト部にプラスチックカラーがありますので、これをベアリングに交換するキットを作ることが出来るわけです。

しかし、シマノ製スピニングリール用でスプール内にベアリングを追加する、というキットは実は弊社には一つもありません。




これは、シマノ製スピングリールでスプール内にベアリングを装着出来る構造を持つタイプは、ほぼ例外なくプラスチックカラーが装着されているモデルはなく、必ずベアリングが組み込まれているからです。


この為、シマノ製スピニングリールを使っている方でスプール内にベアリングがあることを知らない方が結構いらっしゃるようです。
(ちなみに、現行ラインナップでは17コンプレックスCI4+や15ツインパワー以上の機種になるとスプール内にベアリングが組み込める構造をしているようです)


ここで問題になるのが、オイルメンテナンスです。

ベアリングですので、ドラグの滑らかな滑りを維持継続させる為にも定期的にオイルを注したほうがいいのですが、そもそも存在を知らない方が多いので放置されている場合が多いように思います。

エリアトラウトやアジングなどをされる皆様はドラグ性能維持の為、ドラグワッシャーの交換やグリスアップなどをされる際に一緒にされているかと思いますが、一度もされたことがないという方は是非一度お試し頂ければと!

注していただく量はスプールベアリングにされる時と同じく1~2滴ほどで十分です。




ちなみに、ベアリングサイズは1060ZZ又は1060ZHiサイズが多いようです。

ジャリ感などがひどい場合は、新品に交換すればドラグ性能も復活します。



※補足です!
アブガルシア製スピニングリール(ネオスやMGXなど)は、ドラグ回りやラインローラー内部などの箇所すべてに初期段階からベアリングがほぼほぼ組み込まれています。

なので、弊社のスピングリール用ベアリングキットの欄にはアブガルシアの社名がないんです。