皆様こんにちは!ヘッジホッグスタジオWeb担当のtomosukeです!

最近ヘッジホッグスタジオでは、スピ二ングリールやベイトリールの純正スプールの取り扱いを強化しているのですが、それに伴いスプール交換することのメリットや適合に関するお問い合わせを多くいただくようになりました。

そこで、このページでは特に皆様からの質問の多いこの2つの質問に関しまして簡単にご説明させていただこうと思いこのページを書き上げてみました!


◆スピニングリールのスプールを交換するとは?

ベイトリールのスプールは昨今のリールカスタムブームのおかげで、交換すると性能アップするというイメージがあるかと思いますが、
スピニングリールのスプールを取り替えることが出来るということを知っている方はそんなに多くはないのではないでしょうか?

シーバスフィッシングなどでPEラインをメインに使われるアングラーの方々には既存の事実かもしれませんが、バスフィッシングをメインにやってきた自分にはスピニングリールのスプールを交換するという考えそのものがありませんでした。

でも、なぜそうするのか、ということをじっくり聞いてみると実に理にかなったリールカスタム(運用法?)だったんですね!

ここでは、自分のような、スピニングリールのスプールなんて交換したことないよ、という方の為にスピングリールのスプールを交換・またはスペアスプールを持つメリットをご紹介させてもらおうかと思います。



◆純正スプールの予備を持ったり交換したりするメリット。

スピニングリールのスプールを余分に持つことには以下の利点があると考えています。


① PEラインなどを使っていてリーダーがラインブレイクなどした場合に、スペアの仕掛けをスプールに巻いておく為。

② 同じボディサイズを使いながら、ラインキャパを多くしたり少なくしたりする為。



①は主にPEラインを使われている方に多いのですが。。。PEラインにリーダーを結ぶのってホントに面倒くさいんです!!
中々に複雑な結び方をするので家などでゆっくり準備する時ならばまだいいのですが、問題はフィールドでラインブレイクした場合。
再度結ぶのは時間をとられて釣行時間が短くなるうえに、あせってしまい綺麗に結べないなどの状況におちいりがちです。

ここで、短時間で綺麗に仕掛けを作れれば問題ないのですが、綺麗に結べていないとまたまたラインブレイクの可能性があがり、
実際に切れてしまうと再び仕掛けを作る為に時間を割かれ、釣りをする時間が減り、すごくストレスを感じてしまう場合が。。。

冬の冷たい風が吹く中で、PRノットやFGノットを組むのって指(手)がかじかんでホントに、ホントに辛いんです(汗)
これが夜だったらさらに最悪で、非常に手元が見えにくくてやりづらさに拍車かけますし。。。。

そんな時にスペアスプールをバックに忍ばせておくととっても便利なんです!忍ばせたスプール数個に綺麗に作った仕掛けを事前に用意しておけば、もし現場でラインブレイクなどをしてもスプールを交換するだけですぐに釣りを再開出来る!というメリットがあります。


②はカスタム目的の使用になり、ラインキャパを増やしたり、減らしたい時などにスプールを交換すれば解決出来ることがあります。
結構ご存知ではない方も多いのですが、スピニングリールは同じ番手(サイズ)であればほとんどの場合スプールを相互に取り替えることが出来るんですね。

つまり、スプールを交換するだけで2500Sとして買ったスピニングリールをC2500S番などに仕様変更出来るということ!1台のスピニングリールで2台分の使い方が可能になるわけです!

このカスタムは1台のリールで様々な魚種を釣られたい方などに特にオススメしたいカスタム方法です。




さらにこのカスタムのいいところは、簡単に出来ること。やることはスプールを変えるだけです。

比較的難しいイメージのあるリールカスタムですが、スピニングリールのスプール交換というカスタムはこのようにスプールを交換するだけで手軽に釣りの幅を広げることが出来ますのでオススメです。


◆交換方法



スプールの取り外しはドラグノブを緩めて行います。
ドラグノブは写真のように反時計回りに回すと緩んでいきます。




手で作業出来ますので別途工具を用意する必要もありません。




ドラグノブを完全に緩めると取り外すことが出来ます。
その後、スプール本体をスプールシャフトから抜き取れば作業完了です。


◆スプール互換表の見方

いざ自分のリールに合ったスプールを探そう!と思ってもリールの種類や番手の違いが多すぎてどれが自分のリールに合うのか分からない。。。という方もいらっしゃると思います。

そういう方の為に作られたのが今回紹介するスプール互換表です。

この表を見ればどのスプールがどのスピニングリールに取り付けられるかが分かるのですが、ちょっと見方が特殊です。
ですので、ここではこの互換表の見方を簡単にご説明させていただきます。

それぞれのスプールがどのリールや番手に対応するのかを記した互換表も記載させていただいております。
この場では、対応表の見方などを簡単にご紹介させていただこうと思います。



◆メーカーの互換表の説明

まず、メーカーの互換表に記載されている図や記号に関しまして説明させていただきます。


メーカーの互換表の見方ですが、各記号の意味は上写真のように説明されています。
ここではさらに、それぞれの記号の見方を説明していきます。



まずは枠内の説明です。

①枠内の説明



②複数の枠内の説明



③枠内のバナーの説明




続きまして、矢印に関してです。

①矢印がある場合



②矢印がない場合




最後に、枠外の注釈に関してです。



このような感じで、リールの機種別のスプールの互換性を確認することが出来ます。
こう見ると、最新の純正スプールを多くの従来発売されたスピニングリールに取り付けが可能なんですね!
是非、皆様のお持ちのスピニングリールに関しても調べてみてください!



◆実際にスプールを交換してみます!





では、実際にメーカー互換表を見ながらスプールを交換してみようと思います!
リールは16ストラディックCI4+の2500HGS番。
元々バス釣りに使っていましたが、季節も秋でシーズンに入り、よく釣れているみたいなのでシーバスもやってみようかなと思った次第です。

でも、2500HGSに取り付けられているスプールではラインキャパが足りないような。。。。
だからといって、新たにリールを新調する余裕は。。。。。

そこで、このリールによりラインキャパが多いスプールが取り付けられたら、より手軽に済むのではないか!?
ということで、よりラインキャパが大きいスプールを探してみます。
予想としては大きい番手の3000番以上のスプールが取り付けられたら問題が解決しそうなので3000番のスプールで取り付け可能なスプールを!(ちなみに、2500HGSのラインキャパはPE0.8号-150mです)

まず、メーカーのスプール互換表を見てみます。



自分の手持ちの16ストラディックCI4+の2500HGSの表記を探すと左から3番目の枠内に名前を見つけることが出来ました。
枠内を見てみると、どうやら16ストラディックCI4+のC3000番やC3000HGS番、16ヴァンキッシュや15ツインパワーの3000番のスプールも取り付けられるみたいです。

でも、今回はデザインをあわせたいと思ったので16ストラディックCI4+のC3000, C3000HG, C3000HGM, 3000XGMのどれかに絞ります。


では、絞った番手のスプールが実際にどのくらいのラインキャパなのか調べてみます!
加えて、スプールを購入するにはスプール品番も調べなければなりません。

これには、ヘッジホッグスタジオお手製の互換表を参考にしてもらえれば分かりやすいです。




これがヘッジホッグスタジオお手製の互換表です。

ちょっと複雑なのですが、各番手に取り付けられているスプールは個々の番手にそれぞれ専用のモデルが用意されているのではなく、
同サイズの番手で同じものが使われていることもあります。それを区別するにはスプール品番を参考にしてもらえれば簡単に判別が出来るようになっています。

ちなみに、上の表は同じ品番のスプールが使われているグループで色分けを行っています。


ここで、16ストラディックCI4+のC3000, C3000HG, C3000HGM,3000XGMのスプール品番を調べてみると、

・C3000,C3000HG:C3000番クラス
・C3000HGM:C3000M番クラス
・3000XGM:3000M番クラス


と、それぞれのリール番手に対応するスプール品番が分かりました。
どうやら、C3000とC3000HGに取り付けられているスプールは同じもののようです。
なので検討するスプールは3種類になります。


ここからさらに、各スプールのラインキャパを調べてみます。
シーバスでの使用が目的なのでPEラインを150m巻けるラインキャパを比較しながら見てみると、

・C3000番クラス:PE 2号-180m
・C3000M番クラス:PE 1.2号-150m
・3000M番クラス:PE 1.2号-150m

こんな感じになっております。
どうやらC3000M番クラスのスプールと3000M番クラスのスプールは同じラインキャパのようなので同じもののようですね。。
ということは最終的に絞られたスプールは2つです!
2500HGSのラインキャパはPE0.8号-150mですので、狙い通りラインキャパを増やせそうです。


結果として、今回自分が買うべきスプールは、

16ストラディックCI4+純正スプールのC3000番クラスC3000M or 3000M番クラス

の2つ(正確には3つ)と言う結果になりました!


この時点でラインキャパでスプールを選べる選択肢があるのは嬉しいですね!
ちなみに自分は、よりラインキャパが多いC3000番クラスのスプールを買うことにしました!

と、こんな感じで目的のスプールを調べることが出来ました。



リール品番が違うのに同じスプール品番のスプールが使われていたり、
同じラインキャパなのに、違うスプール品番として扱われていたり少しこんがらがってしまうところもあるかも知れませんが、
おおまかな流れとしては、

①メーカーのスプール互換表内で、自分の手持ちのリールか書かれている枠(カテゴリー)を探す
 ↓
②スプールを交換することが出来る(互換性がある)リールの名称と品番を調べ、その中から自分の目的にあった
  リール品番をピックアップする。
 ↓
③ヘッジホッグスタジオ製スプール互換表を用いて、調べたリール品番からスプール品番とラインキャパを調べ、
  自分の望むラインキャパを持つスプール品番を調べ上げる。


という流れになります。



実際に今回調べたC3000番クラスの純正スプールを16ストラディックCI4+・2500HGSに取り付けてみました。



問題なく取り付け出来ました!ハンドルを回してみましたが、動作も問題なしです!




おまけで3000M番クラスの純正スプールも取り付けてみました。
こちらもやはり問題なしです!



実際にスプールを探しながら説明させていただきましたがいかがだったでしょうか?
皆様がスプールを探される時の参考になれば幸いです。
もし分からない部分がありましたら、何時でもメールや電話にてお問い合わせください!