ダイワ スプール互換表 スピニングリール
(SLP WORKS・RCS純正品)




※適合表の見方に関しましては、上記URL先をご参照ください。


●2020~2016年間のモデルに関する互換表







●LTコンセプト搭載型スピニングリールのスプール互換性に関して




スピニングリール用カスタムスプールといえば、昔から各メーカーから発売されてはいたのですが、正直なところベイトリールのスプールカスタムほど話題になったかというと、個人的にそこまでの盛り上がりはなかったように思います。

ですが、最近発売された夢屋製18ステラ用カスタムスプールが19ヴァンキッシュや19ストラディックに装着出来るようになったり、SLPワークスからも最新のLTコンセプトに合わせて最新のカスタムスプールを出したり、ハンドルスクリューキャップが発売されたりと、スピニングリールのカスタムも幅広くなってきているように思います。


ただ、スピニングリールのスプールカスタムで問題になるのが、互換性です。

せっかく買ったスプールが手持ちのリールに装着出来なければ、ただの宝の持ち腐れです。

そして昔から言われているのが、シマノからはスプール互換表が発表されているのに、ダイワからは発表されていないので分かりずらい!というご指摘でした。


正直なところ、弊社も全機種のリール・純正スプールを持ち合わせていませんので、せっかくお問い合わせいただきましても分からない場合なども多かったのですが、現在ダイワから発売されているLTコンセプト搭載型スピニングリール内での互換性に関しましては、結構情報が集まってきましたので、一度整理してみるか、と思い至ったのが今回の記事です。


互換性における今回の論点は、以下の2点


①同一機種の中でのスプールの互換性
②異なるリール間でのスプールの互換性


になります。






①同一機種の中でのスプールの互換性

同一機種の中でのスプールの互換性とは何かといいますと、リールサイズ(番手)の違いによる互換性の話になります。

多くのスピニングリールは、SW(オフショア)専用リールを除き、基本的に1000番から5000番・6000番までのどれかが、サイズがメインとなっています。

イグジストやカルディアなどですと、1つのモデルで1000番から5000番まで対応するサイズが発売されていたりもします。

では、その番手の違いでスプールの互換性はどう変わるのか?


結論から申しますと、同じ数字の番手であれば取り付け可能です

ただし1000番と2000番は例外でこれらの間で互換性があります。



つまり、LT2500とLT2500S-XHは数字の番手が同じなので互換性がありますが、LT2500とLT3000-CXHは数字の番手が異なるので互換性がありません。

例外として、LT2000SはLT1000SともLT2000S-XHとも互換性がある、ということです。
※厳密には、ローターのサイズが同じかどうかによって、装着の可・不可が決まるそうです。


例として、18カルディアでそれぞれのスプール互換性を見てみると、

リール番手 スプール互換性
 LT1000S-P
 LT2000S
 LT2000S-XH
 LT2500
 LT2500-XH
 LT2500S
 LT2500S-XH
 LT3000-CXH
 LT4000-CXH
 LT4000S-C
 LT5000S-CXH
 LT5000D-CXH
 LT6000D

図のようになります。

リール番手の数字のみ気にすればいいので、分かってしまえば比較的簡単かと思います。




②異なるリール間でのスプールの互換性

まず基本として、LTコンセプト搭載型のスプールは、2018年以前に発売されたリールには取付が出来ません

LTコンセプト搭載型のスプールは、同じLTコンセプト搭載型リールで適合ありの機種のみに取り付け可能と言うのが大原則となります。


その上で、2019年10月時点において、LTコンセプト搭載型スピニングリールは、

・18イグジスト
・19セルテート
・19バリスティックFW
・19バリスティック
・19エメラルダス
・18カルディア
・18タトゥーラ
・19レグザ
・18フリームス
・19レガリス 

これら上記の機種。


また、LTコンセプト搭載機種用カスタムスプールは、

・SLPW EX LTスプール
・SLPW LT TYPE-αスプール

の2点。

では、この2つのカスタムスプールをLTコンセプト搭載型のリール全てに取付出来るのかと言うと、出来なくなっております。

これは、同じLTコンセプト搭載型リールの中でも、機種によってスプール周りの構造が微妙に異なってしまっているのが原因です。



上記のラインナップを、スプール周りの構造の違いで分けると、下記のようになります。

グループ 1
 ・18イグジスト
 ・19セルテート

━━━━━━━━━━
グループ 2
 ・19バリスティックFW
 ・19バリスティック
 ・18カルディア
 ・18タトゥーラ

━━━━━━━━━━
グループ 3
 ・19レグザ
 ・18フリームス
 ・19レガリス


そして、カスタムスプール2種類はそれぞれ、

SLPW EX LTスプール
 ⇒グループ 1のスピニングリールに適合

SLPW LT TYPE-αスプール
 ⇒グループ 2のスピニングリールに適合

という適合になります。



それでは、グループによって何がどう違うのかを書いていきたいと思います。

まず、大きく違う構造としてスプールベアリング及びスプールシャフトベアリングの有無が挙げられます。

グループ 1とグループ 2のリールはスプール内及びスプールシャフト部にベアリングをそれぞれ1個ずつ組み込める構造をしていますが、グループ3のリールはどちらの部位にもベアリングを組み込むことが出来ません。

この為、グループ 1・グループ 2とグループ 3のリールではスプールシャフト部などの構造が完全に異なっており、スプールの互換性は無です。

※グループ3内のリール間でスプールの互換性はあります。



次にグループ 1とグループ 2の違いです。

この2つは、先ほども記述したとおりスプール周りに同じようにベアリングを組み込める構造ですので、最初どちらも同じだろうと思っていたのですが、精査してみると主な違いが2点ほどありました。

その2点とは、


( i ) ドラグノブのサイズが違う
( ii ) スプールシャフトベアリング部より上のシャフトの長さが違う



になります。

この構造的違いにより、グループ 1とグループ 2の間でスプール互換性がないのだと思われます。



まず、( i )のドラグノブのサイズですが、これは比べてみると一目瞭然です。

ドラグノブの外径もそうですが、内側部分の大きさも異なります。


ならば、シマノ製スピニングリールのようにドラグノブもスプールと一緒に移植すれば問題ないのではないか?

最初は自分もそう思って実際にはめ込んでみたのですが、駄目でした。。。

その原因が( ii )です。





( ii )のシャフトの長さですが、比べてみると18イグジストなどのほうが若干短くなっているようです。

この為、適合しないドラグノブを取り付けようとするとしっかりはまりません。




以上、この2点の理由により、グループ 1とグループ 2の間でスプールの互換性はありませんので、ご注意ください。

ですが、SLPワークスより、それぞれのグループに対応するカスタムスプールも発売されていますし、LTコンセプト搭載型のスピニングリールが発売されだしてからまだ数年です。

恐らくスプールの互換は今後ますます増えていくはずですので、より幅広いスピニングリールのカスタムも楽しんでいけるはずです。

此方のページも、新しくリールが発売されるたびに更新していこうと思いますので、カスタムの際には是非ご活用頂ければと思います。


では、今回はこれにて!

※より詳細な確認を行いたい場合などございましたら、弊社までご連絡をいただければと思います




●2016年以前のモデルに関する互換表