【スキッピングで釣果アップ!ベイトリールで極めるキャストテクニック】

こんにちは、バスフィッシングYOUTUBERのバスキエです。
最近は専ら「クジャラー」なバスキエですが、一年前はスキップドッグ一筋でした。



1年前に釣れていたパターンが微塵も通用しない、バスも人も気分が移り行く変化を楽しんで今日も野池へ繰り出しています。
いつも気まぐれなバスの気分ですが、ちょっとしたテクニックで釣果が大きく変わる瞬間もあります。
そのテクニックの一つが今回お話しする「スキッピング」です。
障害物が多いストラクチャーや、オーバーハングを狙うとき、このテクニックをマスターしているかどうかが釣果を大きく左右する時があります。
それではベイトリールでのスキッピングのコツと、そのメリットを徹底解説します!



◆30年以上前のテクニック◆

私バスキエがバスフィッシングに没頭するきっかけとなったアニメ「グランダー武蔵」で描かれている、パドルテールのラバージグをカバーにスキッピングで入れるシーンは昨日のことのように鮮明に覚えています。



コロコロコミックに連載されていたのは1996年~なので、もう30年近く前になりますね・・・
あの、シュパパパッとカバー奥に滑りこむテクニックはバスフィッシングを楽しむ方なら誰もが一度は憧れた経験があるのではないでしょうか。

◆スキッピングって?その魅力とは◆


そもそもスキッピングとは、リールとロッドを上手く操ってルアーを水面で滑らせるようにキャストする技術です。
水面に軽く当たったルアーがまるで石を飛ばすように、何度も跳ねながら進んでいくのが特徴で、オーバーハングの影や橋脚の下など、通常のキャストでは届かないポイントにピンポイントでルアーを送り込むことができるテクニックです。



◆スキッピングのコツ◆

スキッピング決めるには、脇を軽く閉めて腕をリラックスさせることが重要です。
力みすぎず、軽くリールを握り、リラックスしながら腕を柔らかく振ることで、ルアーが自然に水面を滑る感覚を覚えましょう。
昨今トレンドの長いグリップのロングロッドはキャスト時に脇や服に当たってしまうのと、ロッドの重みで肘が開いてしまうので、最初は6.5フィートほどのショートロッド+シングルハンドでの練習をお勧めします。
強すぎる力は逆効果になるので、柔らかな振りで精度を高めてみてください。
慣れてくるとロングロッドのダブルハンドでも容易に決まるようになります。



◆タイミングは超大事!◆

スキッピングで最も大事なのはタイミングです。
ルアーが水面に触れる瞬間を見逃さず、そのタイミングでちょっとした力を加えることで、ルアーが跳ねるようになります。
コツは、スプールを押さえたまま空振りすると一番ルアーが強く引っ張られるポイントがあります。
そのポイントとロッドが反発するタイミングを合わせると信じられないほどルアーは水面を跳ねてくれます。
これを繰り返し練習することで、精度と飛距離がグッとアップします。
最初はバックラッシュ覚悟でスプールを緩く押さえておくとそのタイミングがつかみやすくなります。



◆リールのブレーキは触らない◆

バックラッシュを恐れてつい締めすぎてしまうブレーキ、気持ちは分かりますが練習の時はその糸は捨てるつもりで臨んでください。
ひと昔前は、ルアーが落下しなくなるほどメカニカルを閉めて投げましょうなんてVHSも出てましたが、それだと飛距離が出ず、入れたい場所まで届かない事が多いのでそうなっては本末転倒です。
バスキエは通常キャストと同じブレーキ設定にしています。

◆リールのカスタマイズでスキッピングの向こう側へ◆

ベイトリールにちょっとだけ手を加えると、スキッピングのレベルが上がるカスタムパーツがあります。
バスキエも愛用するカスタムパーツ、KDWのオフセットクラッチです。



正直始めて目にした特は「色が変えられるカスタムクラッチ」くらいにしか思っていませんでした。
*欠塚さんごめんなさい
しかし、ひょんなご縁から社長の欠塚さんにお会いして話を聞くと、何ともこだわりの詰まったアイテム。
そのクラッチは読んで字の如く「オフセット」されているんです。
糸巻き量の加減にもよりますが、通常のリールと比べるとスプールまでの距離が近いのなんの。



これにより、てこの原理でいう支点が近くなり親指の先端に絶妙な力加減を加えることが可能になります。
個人的な感覚としては車のブレーキに近いと思っていて、かかとを着けてブレーキを踏むのと、かかとを浮かせたブレーキでは、どちらがスムーズに止まれますか?って考えると理解し易いかと思います。
スキッピングのテクニックで言うとスキップした最後の着水点のコントロール性がかなりレベルアップします。
カバー奥の壁にシンカーを当てたくない時や、逃げ惑うベイトを高レベルで再現したい時など、そのコントロール性を上げることで享受できるメリットは計り知れません。
もちろん、通常キャストでも同じことが言えるので、まずは迷わず1個買ってみてください。
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◆スキッピングのメリットとは?◆

さて、スキッピングの仕組みとコツを理解したところで次はそのメリットについて書いてみます。
かなりの練習が必要なスキッピングですから、それ相応のメリットが無いと割に合いません。
大丈夫です、マスターする価値は十分にあります。

◆カバーの中の魚は警戒心ゆるゆる◆

アシやオーバーハング、橋脚と水面の狭い隙間など、通常のキャストではなかなか届かない場所にスキッピングを使うことで、そこに隠れているバスを狙うことができます。
隠れている魚を効果的に引き出せるため、釣果はぐんとアップします。
人間でいうかくれんぼ中に秘密の地下室を見つけたようなものです。
中で何をしようが、地上の鬼には見つかりせん。
警戒心がゆるくなったところにルアーを送り込めれば普段よりバイトは深いでしょう。

◆リアクションバイトを誘発!◆

スキッピングによってルアーが素早く跳ねる動きが生まれるため、バスをリアクションによって反応させやすくなります。
通常のキャストでは無反応でも、このスキッピングを使うとリアクションバイトを引き出しやすくなります。
右投げの方が左ハンドルのリールでキャストすると、スキッピング直後にリールを巻いてルアーを反転させることが出来ます。
その姿は正に逃げ惑う小魚そのものに見えます。

◆プレゼンテーションの幅を広げる◆

スキッピングを使うことで、ルアーのプレゼンテーションに幅が生まれます。
魚へナチュラルにアプローチし、無駄なく次一手に繋げられるため、効率の良いゲーム展開が可能になります。

◆スキッピングに向くルアー◆

そもそもスキッピングするルアーには向き不向きがあります。
ざっくり言うと下の図のようなイメージです。



プラグは中が空洞で軽く一回目の着水で推進力が消えてしまうので向いていません。
また、フリーリグやテキサス、DSなどシンカーがワームから離れてしまうルアーも離れたシンカーが抵抗となりこれまた不向きです。
理想は中身が詰まっているルアー(主にワーム等)でシンカー有りの場合はそのシンカーがルアーにくっついて固定されている事がスキッピングをスムーズに行う近道です。
慣れてくればフリーリグやテキサスでもスキッピング可能ですが、練習には不向きです。

昔はラバージグやペグ打ちしたテキサスでの練習が定石でしたが、時代は変わりました。

現在で最もスキッピングに向いているルアーは高比重系ワームのノーシンカーです。
サカマタのヘビーウエイトなんかはスキッピングさせるために生まれたルアーだと思ってしまうほどスキッピングには最高です。



◆まとめ◆

スキッピングが思い通りにこなせるようになると、バス釣りの楽しみ方が広がります!
ただのキャストにとどまらず、障害物の隙間やバスが潜んでいる場所へピンポイントでアプローチできることが、スキッピングの最大の魅力。
是非、練習してそのスキルを磨き、次の釣行でデカバスをゲットしてください!




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